闇の蘇生:死霊術師と彼の肉人形になった女騎士
死霊術師を討ちに来た教会の女騎士が、返り討ちにあって死んだ上に蘇生されて、彼の忠実な肉人形になってしまう話です。
ただし、死霊術といっても外見や身体機能上は生きている人間とほぼ変化がないタイプの蘇生で、いわゆるゾンビ姦的な話ではありませんのでご注意ください。
文字数は13,000~14,000文字で、1話完結の短編です。
「答えよ。お前は今、わしに何をされておる?」
「乳房を揉まれている」
「以前のお前なら、わしにこんなことをされたら、どうしていたと思う?」
「お前を殺すか、自殺していただろうな」
リアナは淡々と答えた。
記憶は全て残っているし、以前の自分がどう感じたはずかも考えればわかる。
だが、実際にそのような感情が起こることは、もはやなかった。
ボガートは、愉快そうに笑った。
「そうとも。お前の心は肉体とともに死んだのだからな。今では、お前はわしの命令に従うだけの肉人形にすぎぬ」
「そうらしいな」
実際、今の彼女には、ボガートから与えられた指示に従うという以外の動機や存在理由は何もなかった。
周囲を何気なく見てみると、他の寝台には、無惨な姿になった仲間たちの屍も横たえられている。
リアナは、彼女らが殺されたとき、自分が涙を流して激高したことを覚えていた。
だが今は、同じ屍を見ても、何も感じることはない――。
価格は抑えめにしてみましたので、よろしければ読んでみてくださいませ。
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