桜の花散る頃
彼女の花欧(かお)まどかとは同期入社で同い年の24歳。
付き合って2年でこの頃の関係も安定してきた。
幸せな生活の中、どうしてか最近胸がざわめく。
去年入社の後輩結斗(ゆいと)の指導係が彼女の担当になってから、
後輩の彼女に向ける視線が何だか怪しいのだ。
仲のいい先輩に向ける視線とは違う、女を見る目。
そのことを彼女に伝えるが、なんだか喧嘩みたいになりしばらく口を聞いてくれない。
-ある日の社内のお花見-
遅れて到着したが彼女が見当たらない。
「花欧が見当たらないんだけど」
「彼女なら誰か送って行ったみたいよ誰だっけ」
「あーほら去年入った新人の...」
「えーとそうそう。結斗くん!」
心臓が破裂しそうになった──…
・本編90ページ
・修正部黒線
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