一方的に婚約破棄するクソ幼馴染を脳改造して約束守らさせた話
昔婚約した幼馴染が一方的に約束を反故にした上に「大人になるって悲しいことなの」とか上から目線で言ってきたので、脳改造して強●的に約束を守らさせてやった話。
文字数は約11,000文字。
「美伽、言ったよね。大人になったら結婚してくれるって」
「そ、それは……」
「僕はね、約束を破られるのは大嫌いなんだ。昔の話だからとか、小さい頃の話だからとか、そんな言い訳をする人間には我慢がならないんだよ」
獏は冷たい声と表情でそう言うと、ゆっくりと美伽に近づいていく。
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『対象の思考は白紙化しました。安全に書き込みが可能です』
それを確認すると、獏は装置のモードを切り替えて、文字を入力していく。
幼馴染を自分の望むように造り替え、誠を持たぬ不実な人間に、誠を実行させるために。
「君がこれほど不実でなければ、こんなことにはならずに済んだのにね」
そう呟きながら、淡々と入力を終えた獏は、装置を美伽の、いや、かつて美伽だった肉人形の額から放して、懐にしまった。
「美伽」
「……は……い……」
獏が呼びかけると、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を晒したままの彼女が返事をする。
「立つんだ。立って、僕の方を見ろ」
「はい……」
命令されるままにゆらりと立ち上がった美伽は、言われる通りに、ベッドに座ったままの幼馴染を見る。
ぐしゃぐしゃになった顔をぬぐおうともせず、直立不動で立ちながら彼の顔を見つめ続けるその姿は異様とも言えた。
念のために書いておきますと、本作はバハムートラ〇ーンの二次創作ではなく、現代を舞台にしたオリジナル作品です。
あと、上の方ではヒロインがクソみたいな書き方ですが、実際にはむしろ主人公の方がイカれてて、ヒロインはそのために理不尽な目に遭う役回りですのでご注意ください。
タイトル画像に、AI生成画像の加工品を使用しています。
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